コロナ禍、コロナ後のeラーニング、集合研修のコース設計

eラーニング

 先日、大和社会福祉協議会様のご依頼で「災害時にも役立つスマートフォン活用術!」というテーマで対面での講座を実施しましたが、受講者ごとにスマホが異なるため対面でないと実現できないテーマでした。受講者の多くが先行してワクチン接種している年代と言うこともあり、感染予防は引き続きですが動き出しているなと感じました。

自分の両親や叔母の2回目のワクチン接種は完了したのですが、7月6日現在、自分の接種についてはまだ見通しすら立っていません。今後自分を含め多くの方がワクチン接種を終えることができたら、eラーニングや集合研修がどのようになっていくかということを想像してみました。

 今回のコロナ禍でeラーニングの世界で大きく進んだのが、様々な形態で学校で実施されたオンライン授業と企業内研修でのeラーニング(オンデマンド研修)やリモートや遠隔ライブで実施されるオンライン集合研修です。eラーニングを中心とした企業内研修については私は2008年から関わっていますが、大企業についてはDX(デジタルトランスフォーメーション)の流れであったり、このコロナ禍で集合研修の移動時間などのロストバジェット(機会損失コスト)が明確になって、コロナ後もeラーニングによるオンデマンド研修、遠隔ライブ配信によるリモート研修が中心に、対面で行った方が良い内容のみが集合研修として残っていくと思われます。また台風が接近する際にはリモートへの切替など、柔軟な働き方が進んでいくと思います。

 2011年当時のeラーニングと集合研修の割合は、集合研修が7割でeラーニングが3くらいだったと思いますが、今後は逆転してeラーニング、遠隔ライブ研修が8割、対面による集合研修が2割程度になると考えています。もちろん全従業員研修、階層研修、職能研修、技術教育では割合は変わっていくと思います。ICTを活用した効率的で効果的な研修中心に変わっていくと考えています。

 今後、eラーニング担当者や研修担当者が考えるべき事は、DX時代やディジタルネイティブなZ世代にフィットした効率的なブレンド研修を設計することだと考えます。eラーニングコンサルタントとして、多くの残念な研修プログラムを見てきました。多くの研修担当者が、学んだ実績(時間や課題の量)を中心にしてやった感を出そうとする研修設計が多いのです。企業内研修は良い仕事をして成果を出すことが目的ですが、eラーニングのように一斉受講となると一律に同じ内容を受講しなければなりません。ゆえにeラーニングは安いと思われがちなんですが、受講者ごとの最適化を置いてけぼりにしています。簡単すぎれば、知っている受講者からすればつまらない内容になります。難しすぎれば、知らない受講者は内容を理解することができません。受講者本意で設計する必要があると言うことです。

ではどうすれば良いでしょうか?私が以前に設計したeラーニングコースをご紹介します。

eラーニングコース設計例~分かっている人は受講不要!

 このコースの特徴は、事前テストにより分かっている人が重複して無駄な学習をしない、受講者のレベルに応じて適切な内容の教材を提供することを目的設計したものです。

  • プレテスト 100点を取ると修了、事後アンケートへ
  • 第1章○○ プレテストで59点以下の人は、この章から受講
  • 第2章▲▲ プレテストで60点から79点までの人は、この章から受講
  • 第3章■■ テストで80点以上の人はこの章から受講
  • 事後アンケート

 私はSCORM技術者として、自社開発されたSCORM2004ベースのLMSでこのeラーニングコースを実現していました。このようなeラーニングコースを自動で遷移するコースを実現するにはeラーニングシステムに依存すると思いますが、自動遷移が難しい場合は運用方法を工夫すれば実現可能です。プレテストを一斉に行ってから、テスト結果に応じてレベルごとのコース割り当てやZOOMのブレイクアウトルームに受講者を登録を振り分けるという運用方法が取れると思います。

 プレテスト結果を分析することにより、学習前の理解度を把握することができ、次回以降の学習目標を明確に立案することが可能になります。eラーニングは効果的に使えば低コストですが、受講者レベルを考えないで同じ内容の教材で一斉受講させてしまうのはロストバジェット(機会損失)に他なりません。

 受講者レベルに差がある場合や忙しい社員さんが多い場合は、eラーニングコース設計例を参考にeラーニングコースや遠隔ライブ研修を設計してみてください。

 現在行っている研修内容を教えていただければ、学習目標の検討やeラーニングコースや研修設計を提案することも可能です。ZOOMなどで無料相談も可能ですので、お気軽にお問い合わせよりご連絡ください。

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